2025年度 理事長所信

理事長所信

一般社団法人 寝屋川青年会議所
第50代理事長 中井 宏冶

はじめに…

青年会議所に入会する意味。地域のため、会社のため、自分のため、人それぞれあらゆる期待を持ち、より良い未来を描き入会を決意したことでしょう。2014年24歳で起業した私は、自己成長の場を求めて迷うことなく(一社)寝屋川青年会議所への入会を決意しました。そしてメンバーとして様々な運動を通じて楽しいことや達成感を感じたこと、苦しくて逃げたくなるようなこと、たくさんの経験と学びを与えていただきました。そして改めて感じることは、寝屋川青年会議所は自身の未来を彩る団体でもあり、地域にとって必要な存在であるということです。初代から当年まで変わることなく、明るい豊かな社会を築き上げることを理念として、時には楽しく、時には身を粉にして地域を思い活動し、(一社)寝屋川青年会議所は50年という尊い歴史を築き上げて来ました。そしてこれからの未来を創っていくために、古き良きものを継承し、本質にそぐわない部分は不断の決意で改革し、時代の変化に順応する必要があると考えます。

「結実」
〜Believe in yourself〜

私たちが努力して発信してきた運動は決して無駄ではなかった。その一つ一つの努力という芽は決して枯れることなく華麗に実り、また新たな結実期に向け根を張って行く。これからも私たちは止まることなく未来へ向かって歩み続けます。このような意味で本年度スローガンを定めさせていただきました。はじめは小さな実も年月を経て少しずつ大きくなり、50年進化し続けて来た節目の年として、本年度は今まで以上に大きな成果を生み出します。

寝屋川青年会議所 50 周年の発信にむけて

私たちは地域の皆様に支えられ活動を継続し本年を迎えます。寝屋川青年会議所発足から50年という節目の年となります。地域の皆様、多種多様な関係諸団体の皆様と築き上げてきた歴史はとても尊い時間であり、また次の世代へ引き継がれていくことでしょう。50周年記念式典では、携わっていただいた方々に感謝の意を込めて私たちの50年の活動報告を行い、未来へ向けた明確なビジョンを示し60周年100周年に向けた決意表明を行います。そして、50周年記念事業では地域の皆様に楽しんでいただくとともに寝屋川青年会議所の存在感を改めて発信するため、盛大な記念事業を開催し、次代に向け新たな協力関係の確立、 また新たな運動展開を行うための第一歩を踏み出す年とならなくてはなりません。

組織づくり
〜Original neyagawa〜

我々青年会議所では、毎年数多くの新たなメンバーが加わり、数多くの優秀なメンバーが卒業していきます。寝屋川青年会議所も同様に少しずつ入会と卒業を繰り返し、メンバーが入れ替わっていきます。こうして次代へと少しずつ世代交代をしていきます。しかし決して絶やすことなく、初代から引き継がれてきた意思を絶やすことなく地域を先導できるリーダーを輩出し続けるため、時代に合わせた組織の在り方を改めて考える必要があります。本年度も引き続き、大阪ブロック協議会、近畿地区協議会にも多くのメンバーを輩出し、組織としての知見を広めることで、大規模な事業にも柔軟に対応できる組織体制を確立してまいります。しかし、現在重役を担っているメンバーの多くが数年後には卒業を控えており、また、全メンバー数は毎年100人前後を擁してはいるものの入会3年未満のメンバーも多く、また、参加率が下がってきている現状があることも事実です。参加しにくい理由には人それぞれ様々な要因はあるかと思いますが、本年度50周年という大きな節目を境にしっかりとしたメンバーの育成とメンバー全員が参加できる、参加したいと思える組織になるためのシステム構築を行ってまいります。

地域のために
〜Only in neyagawa〜

行政・各種協力団体と今までに培ってきた協力関係は寝屋川青年会議所にとっての宝であり、運動を継続してきた対価とも言えます。今まで培ってきた関係性をより強固なものとし、 また、50周年に関わる大規模な事業や未来を見据えた新たなる諸団体との協力体制を築き上げていく必要があると考えます。また、近い将来発生すると予測されている南海トラフ地震等の災害時に備え、寝屋川市社会福祉協議会と「災害時における相互協力に関する協定」を4年前に結んだことから、防災意識の向上を図ってきました。本年度は防災担当理事を設置し、まずは組織体制を確立し災害時に何ができるのか何が必要なのかを考え、組織全体の防災知識を底上げし、災害時においても地域を先導できるリーダーであるため引き続き更なる防災意識の向上を目指します。近年目覚ましく都市開発が行われている寝屋川市において、私たちが先駆者となり新たな施設や地域の魅力を発信することができる組織だと自負しており、その活動の中で新たな気付きや新たな繋がりができるとも考えております。寝屋川青年会議所の、如いては寝屋川市の存在感を高めるツールとして、昨年度新規事業にて開発した寝屋川の新たな名産品「ねやから」を活用した情報発信や地域の飲食店との協力体制の確立に尽力し、開発に携わって頂いた企業の方々との引き続きの連携が必要不可欠なものであり、私たちだからできる、寝屋川だからできる、今だからやる意味がある、強い覚悟と思いを持ち地域に向き合ってまいります。

青少年育成
〜Opportunity for neyagawa〜

青年会議所運動の主要事業でもあるわんぱく相撲、私たち寝屋川青年会議所でも毎年注力して取り組んでおり、その参加人数は年々増加傾向にあります。これは毎年積み重ねてきた認知度によるものでもあるかと思いますが、現代の子ども達自身が直接人と触れ合う場を求めているのではないかと私は感じます。私たち世代の大人が幼い時は、公園でサッカーや野球をし、自治会でのボウリング大会や子ども会のイベントなど数多く人と触れ合う機会がありました。しかし、現代では急速なインターネット環境の普及によりSNSでの交流、eスポーツなど直接人と触れ合うことなく交流ができてしまいます。また、もっとも身近な地域コミュニティである自治会や子ども会の希薄化傾向により、更に子供たちの交流の場は減少しています。現代社会の副作用であるかのような子供たちの現環境を考慮し、子共たち自身が多様な選択肢を持てるよう、人と人が直接触れ合う機会を私たちが継続して提供してまいります。

会員拡大
〜Over the 100 forever〜

会員拡大は究極のまちづくりであり、青年会議所における最大の継続事業です。近年、日本の人口減少に伴い各地青年会議所の会員数も減少傾向にありますが、寝屋川青年会議所は日々のたゆまぬ努力により常に100人前後のメンバー数を維持して来ました。この先も継続して地域を先導出来るリーダーであるために数の力は必要不可欠な力です。誰しもが参加してみたいと思える団体であり続ける必要があり、これからもそうあり続けるために、常に100人以上のメンバー数を擁して地域を先導してまいります。

自己を高めリーダーとしての素質を磨く例会

月に一度、メンバーが一堂に会する機会は極めて重要な時間であり有益なものでなければならないと考えます。地域を先導するリーダーとしての資質を高めるため、本年度はメンバーの自己成長を図るための例会を開催します。コミュニティ・ビジネス・地域活動、大きく3つの軸によるテーマを基に明確な目的を抱き的確な学びを提供する場であり、また、月例会開催の本質である「メンバーが一堂に会する」この意義を改めて重要視する必要があります。入会して間もないメンバーが多く在籍している私たちがまず組織として仲間として互いに理解し合える関係を確立し、自己を高め組織力を高めてまいります。

結びに…

青年会議所は会社ではありません。誰か一人だけが頑張ったところで何一つの対価も得ることはなく、賃金が発生する団体でもありません。まずは私自身がしっかりと道を示して行動しなければ理事メンバーは行動を興すことはなく、理事メンバーが行動しなければメンバーが行動することもなく、寝屋川青年会議所が行動しなければ地域の皆様が賛同することはありません。私たちは明るい豊かな社会の実現に向け地域に根付いた運動を発信し、地域の皆様に必要とされ、感謝して頂けることが唯一の対価であり存在価値だと考えます。50年という永く尊い歴史に感謝の意を込め、そして次代に向けた運動を展開します。「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし、故に、夢なき者に成功なし。」大きな夢を描き未来へつなぐ礎の年となるようメンバー一丸となり、更に広くしっかりと地域に根を張る一年を創り上げてまいりましょう。