理事長所信

理事長所信

一般社団法人 寝屋川青年会議所
第43代理事長 井川 晃一

はじめに…

「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟のもと、1949年に東京の地でわが国最初の青年会議所運動が始まりました。我々(一社)寝屋川青年会議所は1976年、全国602番目の青年会議所として発足。以後、先輩諸兄の手で情熱の灯を点し続け、大きくお育ていただき今日のねや川JCがあります。創立後の年数である「43」は、いわば何の変哲もない数字です。そんな年度にこそ、JC運動の原点に立ち返り、組織的基礎を固め、地域に大きく根を張り、未来への弾みをつけてまいります。

青年とは、希望抱負に富める者である。
老若は、為すべき事業の多少により定まる。

「青年」という言葉は明治時代にYoung Menの訳語として考案されたものであり、明確な定義はなく「若者」と同義に使われることが一般的です。冒頭の一節は明治時代の教養人であり農学者、国際連盟の初代事務局長も務められた新渡戸稲造氏の著作『修養』からの引用であり、私はこれを支持します。40歳という年限までにメンバー各位が社会における自身の役割や使命をどのように感じ、それを遂行するか。日日の生業とは違う「プラスα」の運動や活動への参画により、自身の視野を広げ、可能性を拡げ、メンバー全員で喜びを見出してまいります。

未来に対して希望や抱負を抱いているか。為すべき事業はなにか。

世界各国の勢力図が大きく揺れ動くなか、「坂の上の雲」を志向し近代国家の確立を目指した明治期。戦後復興から世界の経済大国となった高度経済成長期。青年が未来を切り開くべきターニングポイント。それは今も同じです。 少子高齢化と人口減少、とりわけ生産年齢人口の減少。雇用の不安定化と個人消費の低迷。将来不安のキーワードを数えれば枚挙に暇がありません。他方、社会構造が大きく変化する局面は、新しい仕事、新しい担い手が生まれる瞬間でもあります。社会保障費の増高、国家財政の逼迫。国際情勢の緊迫と、我が国のあり方。公共の課題を傍観するのではなく、変革の能動者でありたい。地域社会から青年代の私たちに求められることは何か。公共機関によっても、民間ビジネスによってもカバーされない「新しい公共領域」に私たちJCができることは何か。そう考えると、普段のJC活動も大きな可能性を秘めているように思えるものです。

「育む運動」の推進

ねや川JCは5年ごとに長期の運動方針を掲げてまいりました。40周年からの5年のそれは「育む運動」であり、「地域」「人材」「子供達」を育むとしました。例会や事業において多様なテーマを扱う傍ら、須くこのスローガンとの整合性を確認してまいりました。まずは私たちJAYCEEが人財として育ち、地域の皆様の先頭に立ち、次代の人財を育む。その運動の後半に差し掛かった43年目のねや川JCは、以下申し述べる手法の実践により地域課題のさらなる核心へと迫ります。

~2018年度 スローガン「まちへ繰り出せ!素直な心。」

素直な心とは、すべてに対して学ぶ心で接し、
そこから何かの教えを得ようとする謙虚さをもった心である

いまなお経営の神様と称される松下幸之助氏の言葉です。“いま”という時代に、寝屋川という街に私たちが「為すべき事業」とはなにか。その答えは決して机上にはなく、ましてや「風に吹かれている」のでもありません。Active Citizenとして、素直な心をもってまちへ繰り出すのです。答えはいつも「現場」にある。地域の人々と出会い対話し、人を知り、地域を知る。そんな繰り返しから真実は見えてくるものと確信します。
そしてすべての例会、事業には企画段階で背景、目的および事業内容に緻密な「根拠性」を求めます。地域の現状(背景)を適切に把握しているか。目的は、地域の課題解決とJC運動の発信に資するか。事業内容は背景、目的と連動しているか。周到な検証により地域社会に価値ある発信を行ってまいります。

まずは例会にて、私たちの運動の基本を再確認する。

すべての例会はJC運動の本質を確認する場とします。その極みは「明るい豊かな社会を築く」ことですが、その理想形は時代によっても、また個々人の考え方によっても異なります。青年会議所運動を推進する上での大目標は「指導力開発」および「社会開発」であり、これらを着実に進めます。まず会員各位が優れた地域人、そして青年経済人であるために継続的な訓練をする。その最たる機会が例会です。セレモニーの意味をメンバー各位が洩れなく理解をする。凡事徹底を通じて、より強い組織を構築致します。

まちの真ん中で、高らかに運動を発信する。

会員の指導力開発と並行して、社会開発に取り組みます。地域の皆さんの先頭に立ちリーダーシップを発揮することがJC運動であり、明るい豊かな社会を築くことの第一歩となります。公開例会、新規事業を通じてこれを具現化します。
公開例会は、先述の大原則に加え「私たちが地域社会に発信したいメッセージは何か」という命題に徹底的に拘ります。新規事業は企画内容、地域に及ぼすインパクトの大きさに拘ります。
団体としての自己満足にとどまらず、他からの評価に晒される修練を経て「ねや川JCここにあり!」と耳目を集めることが目標です。またそれぞれの例会・事業を推進するにあたっては、ご参画いただく地域の皆様の輪をより一層広げるべく関係諸団体との協働を積極的に行います。年初の総会懇親会では、お越しいただく関係諸団体の皆様をただ漫然とお迎えするのではなく、より良い地域社会を構築するパートナーとして意識し、深く知ることが肝要です。各室が実施する事業の分野については本所信で指定しない一方、地域を巻き込んだムーブメントの大きさ、新規性などインパクトの強さについては室ごとに競い合い、切磋琢磨する風土を創ります。

究極のまちづくり。志を同じくする仲間を増やすこと。

私たちは創立40周年のおり、拡大スローガン「アタック25」を掲げました。文字どおり「毎年25名以上の会員拡大を行うこと」を目標としたものですが、以後3年間それを大幅に上回る会員拡大に成功。とりわけ昨年度は62名の新しい仲間を迎え、ねや川JCは大阪府下で会員数第4位のLOMとなりました。それは情熱の伝播であると同時に、危機感の顕れでもあります。生産人口減少の波は、我々の運動に容赦ない試練を与えます。社会環境の変化を乗り越えるべく、これまでの常識を凌駕する会員拡大に取り組んでまいります。

会員を開発する。

全国の会員会議所から注目を集めるほどの大所帯となったねや川JC。我々の運動が地域社会で着実に拡がりつつある証左ですが、その一方で退会者の増加、スリープ状態のメンバー比率が高いなどの実情があります。縁あって門を叩いてくれたメンバーですから、当会の活動や運動へ積極的に参画し、自己の修練を図り、地域への愛着を高め、さらには大人の友情を培っていただきたいと思います。 比較的入会年次の若いメンバーに向け、会員開発に取り組みます。日本JC公式プログラムの活用、シニアクラブ先輩との交流機会の充実を図り、JC運動をより平易に、より分かりやすく理解できる場を設営します。また日本JC、近畿地区、大阪ブロックへの積極的な出向を促進し、よりダイナミックな運動に触れメンバーの経験を積み増すと同時に、全国の会員会議所におけるねや川JCのプレゼンス向上を図ります。
飽くなき「質的拡大」にて、真に志を同じくする仲間を拡大致します。

団体としてのねや川JCは、個々の会員は、どのようにありたいか。

「to know(学ぶこと)」「to do(なすこと)」に増して「to be(どうありたいか)」が大切です。ねや川JCでは過去42年間に亘り、数多くの例会・事業を実施し、学び、行動をしてまいりました。団体としての私たちが、地域社会のなかでどのようにありたいか。また、会員各位にとってのねや川JCはどのよう場所でありたいか。43年目のねや川JCを先導させていただく私の考えは、以下の通りであります。 青年経済人として「頼もしい人材」を輩出する、地域活性の原動力でありたい。メンバーにとっては、修練の場であり、友情を培う場であり、「幸せ」の種を見つける場でありたい。集団としての私たちが、この街の希望でありたい。 個々の会員においては、不惑の40歳を前に、素直な心でもって「自身はどうありたいか」を志向していただく一年であってほしいと願い、(一社)寝屋川青年会議所2018年度の理事長所信と致します。